トレーニングノートを付けるべきか
トレーニングを始めたばかりの初心者の方からトレーニングノートを付けるべきかと言う質問をよく受けます。
私個人としては、初心者のうちは種目やメニュー、セット数、ルーティンと色々覚えることがあるので、慣れるまではノートを付けた方が良いと思います。
ある程度慣れてきたら本人の自由だと思ってます。
あとは競技種目によってもつけるか付けないかも変わってきますね。
競技種目によって変わる
例えばボディビルダーやフィジーカーの方の大半はノートに記録するより感覚を重視しますし、パワーリフターは数字にこだわる競技なのでノートに記録する方が大半でしょう。
もちろんボディビルダーにも必ずトレーニングノートを付ける人もいますし、パワーリフターでもトレーニングノートを付けずにアバウトでやっている人も中にはいます。
ではトレーニングノートを付けるメリット・デメリットを書いていきたいと思います。
メリット
・記憶より正確
前回習た事や種目、重量、回数、セット数を見返すことが出来る。今まで自分の記憶を頼りにしていた人がノート付けると意外と記憶が間違っていたという事もよくあります。人間は意外と忘れやすい動物なのです。
・モチベーションを高める
トレーニングの予定を立てたり、過去の記録を見返す事でモチベーションが高まります。
・過去を参考にする
プラトー(停滞期)に至った時にいつ頃が一番成長していたか、その時どんな事をしていたかを参考に出来る。
・計画通りにできる
人間、その日の気分や調子に左右されやすい動物でもあります。「今日はあまり調子が良くない」と思っても、予定通りの重量が意外と軽く挙がる事もある。
・今の現状が分かる
「今日の胸のトレーニングは効いたなぁ」とトレーニング後に満足しても、それは感覚的なことであって筋力(筋量)が伸びたかは分からない。ノートに記録しておくと伸びてるか、伸びてないかが数字でわかる。
・細かい記録が出来る
日付・トレーニング時間・体重・身体のサイズ・種目・部位・使用器具・使用重量・レップ(回数)・セット数、テクニック・セット法・足幅、グリップ幅・トレーニング前後の食事、サプリ・食事、サプリの体感記・軌道・感覚・トレーニングの感想・その時の体調、目標、等。
考えると色々出てきます。必ずしもこれらを全て取り入れなくても良いのですが、どんなスポーツでもトップの選手は細かくノートに記録しています。
余談ですが私のジムに毎年多くのトップアスリートの方が合宿に来てくれるのですが、トレーニングノートに記録は勿論、
文字だけではなく絵図や付箋等を使ってもっと細かく一つ一つの動きを記録し、研究しています。
こういった日頃の努力があるからこそトップレベルに行けるのだと思います。
デメリット
・集中できない
書くことによって気が散ってしまう。
・インターバルが長くなる
特に30秒位のインターバルが短い人にとってはやりづらい。
・怪我しやすい
ノートにあらかじめ予定を立てるとその通りの重量、レップ、セットをこなそうとすると、知らず知らずのうちに筋肉の成長が間に合わず、使用重量だけが先行して身体に無理が来てしまう事がある。
・数字重視になってしまう
その日のコンディションで感覚重視のトレーニングが出来ない。
・めんどくさい
これが一番多い理由ではないでしょうか。目的は人それぞれで、筋肉の成長と同じくらい何もかも忘れて筋トレに没頭したいストレス発散の人もいる。
ノートを付けるとそれもストレスになる可能性もある。
メリットとデメリットで矛盾してる所もありますが、目的とその人の筋トレに対する価値観によっても違ってくると思います。
ちなみに私はオフシーズンはノートを付けません。普段は仕事優先なのでトレーニング時間は決めずに感覚重視です。
試合の2か月前位から仕事量をへらして、サイクルトレーニングやピーキングの為にノートを付けます。
是非参考にしてみて下さい。
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